私とリコーダーについて

小学校に入ってすぐに、担任の先生がハーモニカかたて笛の
どちらか好きな方を選んで下さい、と言われました。
私はとっさに両方はダメですか・あらGEN君は欲張りね、でも
良いですよ、と言ってくれたのを覚えています。
三年生の頃ハーモニカはみんな結構吹けるけど、スペリオパ
イプは自分より上手に吹ける子がいないのに気が付きました。

4年生になって突然母親が学校に呼ばれました。器楽合奏で
音楽コンクールに出場しますが、毎日8時まで練習します。
「かっこうワルツ」という曲でたて笛の担当をお願いしたい・・。。
その結果東京都で金賞を受賞しました。今でも学校に飾ってます。

勉強の成績は大したことない子供でも、他人に負けない何かの
特技、かけっこが早いとか、そういう雰囲気の学校で、自分は音楽
はみんなより出来る、と密かな自信がついた頃でした。

・そもそもの始め (昭和30年)

・リコーダーとの出会い(昭和45年)

すでに大学生になって、大学は70年安保でロックアウト状態でした。
コーラスとバイトに明け暮れてたある日、2年後輩のS君がドイツに
行ってた父親にお土産に買ってもらったメック社のリコーダーを持って
私の家に遊びに来ました。F管のアルトは初めてでした。S君の吹く音
を聴いてバイトで貯めたお金全部はたいて、キュング社のアルトを買い
ました。そしてすぐにリコーダーアンサンブルに参加しました。

当時バロックブームとも言われて、FMで盛んに放送され、片っ端から
テープに録音して、耳コピで吹いたのを覚えています。

リコーダーの奏法については、専門に習ったことはありません。ほとんど
自己流です。教本は随分読みましたし、アンサンブルの先生、仲間にも
手ほどきをいただきました。もう随分昔のことでほとんど忘れてます。

何とも古い写真で恐縮です。小学4年生の初舞台
一番前の右でたて笛を吹いているのが私です。
場所は品川公会堂、曲は「かっこうワルツ」でした。

・リコーダーの魅力(平成16年現在)

1970年代もそうでしたが、いままたバロック音楽
およびその当時の楽器が注目されています。
今の時代が、かなり殺伐としていることに対して
潤いや癒しが求められているように感じます。

リコーダーの音は素朴で温かく、どんな楽器とも
アンサンブルを楽しむことが出来ます。

中世、ルネッサンス期の音楽にも良い作品がいっぱい
ありますが、むしろ今は気のあった仲間が集まって、
自分たちで、それこそ合唱曲や民謡さらにオリジナル
作品を作曲して楽しむ傾向が嬉しいです。