48歳と言う年齢は、それまでサラリーマンとして夢中で
仕事、仕事に明け暮れて、毎晩接待だ打ち合わせだと
夜も遅い毎日に、そろそろ疑問を感じてた頃です。
確かに仕事はそれこそ山ほどあり、やっても、やっても
キリがない状態でした。同時に家庭の方もだんだん忙
しくなる時期で、父親がこんな有様ではいけない、と思
う毎日でした。
コーラスは年一回程度知り合いの合唱団に潜り込んで
ステージを楽しんでいましたが、考えて見ると、音楽を
本格的に習ったのは、声楽だけで楽器はリコーダーを
25歳位までやっていただけでした。
50歳を目前にして、これではいけないという思いが強
まり、リコーダーをもう一度やり直そうと教室を探しました。
有りました、フルート教室にリコーダー科が、早速楽器
と楽譜持参で見学に行きました。先生が試しに演奏して
みて下さい・・バッハのアリアとブッレの2曲を吹きました。
先生は・・あのー何をお習いに・・ここは小学生だけなん
です。良かったらフルートされてはいかがでしょうか。
これがフルート入門のきっかけと理由でした。
音出しはそれほど苦労なく、毎週水曜日のレッスンは
とても健康にも良く、会社の連中も水曜日は誘わなく
なっていました。それにレッスンをより有意義にするた
めお酒を控えた結果、何と体重が減り始めました。
それまで関取と言われていたお腹が引っ込み、音造り
がほぼ出来た3年後は15KGもダイエットになりました。
50歳の壁はまさにフルートのお陰で乗り越えました。
約5年間のレッスンで教本2冊とモイーズの教本それ
にフルート曲集初級、中級とこなすことが出来ました。
教えて頂いた先生が二人目のお子さんの出産で教室
をおやめになった機会に私もひと区切りとしました。