潮見台遺跡(宮前区潮見台)
昭和44年に、潮見台浄水場建設と宅地造成に伴う事前調査によって、中期の集落が発見されました。A、B二つの地点に分かれ、B地点で見つかった、9軒の住居祉を含む地域が保存区域に指定されています。A地点では早期茅山式期の住居祉2軒。中期加曽利E式期の住居祉12軒が見つかっています。壁から外にかけて張りだしを造り、そこに埋め甕を埋設するなど、独特の雰囲気の住居もありました。埋め甕用の土器は曽利式が多いようです。現在も保存が続けられているならば、なんとか整備して一般公開できないものでしょうか。川崎市内には市民が縄文の集落に直に触れることのできる施設は無いのですから。