屋久島

 縄文時代草創期から早期にかけて、南九州が全国的にも先進地域だったことは、栫ノ原遺跡や掃除山、上野原といった遺跡がそれを証明しています。種子島にも草創期の奥ノ仁田遺跡があります。このことは前期の一湊松山、後期の横峯遺跡が存在する屋久島にも早期、草創期の縄文遺跡が存在する可能性を強く示唆しています。が、なにしろ世界遺産の島のことです。大がかりな宅地造成もないでしょうから、なかなか見つかる機会も少ないでしょう。もちろんそれはそれで環境保護の面では喜ばしいことなのですが。
 ところで全国各地の遺跡で縄文時代の村が復元されていますが、復元保存に際して最も好ましいのは村だけでなく、村が存在した周囲の環境ごと復元保存することです。しかし一度失われた環境を復元することはまず不可能です。そういう点では島ごと世界遺産として保護され、しかもそこには太古から続く環境が備わっている。となれば屋久島ほど縄文村を復元するにふさわしい場所はないのでは、と思うのですが。
 
 

 屋久島は古代の環境を垣間見せる場という意味では
島全体が遺跡と言っても過言ではない。過言か?


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             遺跡とは関係有りませんが

 滝好きなら、一度見たら忘れられない千尋の滝。私は以前(30年ほど前)この滝をみるため
数時間山の中をうろうろしていたことがあるんですが、今では車道ができて簡単にいけるそうな。
ところでガイドブックでは屋久島1の落差の滝は大川の滝ということになってるんですが、当時
あるタクシーの老運転手に聞いた話では、空港近くに流れる川の中流に巨大な滝があって町からも見えるんだけども、そこへ行く道が無くて観光地にはなっていないとのこと。落差は大川の滝より大きいと言うことでした。二万五千分の一の地図で見るとたしかに空港近くに落ノ川という川があって山がとぎれ崖となって平野に面する場所に滝のマークがあります。実際に空港へ向かうバスからも見えました。大層な滝です。なぜ世に紹介されないんでしょう?謎です。