テキスト ボックス:  
ヴィオレッタから見たクラン・モンタナ高台


  私がスイスに出掛けるのは大体9月に入って、旅行者の波が一段落してからで、10月第2週には旅行を切り上げます。

と言うのは10月第2週から冬のシーズンまで中休み保守作業に入るケーブルが多いからです。有名保養地の多くの五つ星ホテルも10月第2週には店仕舞いします。(サン・モリッツでは9月中旬)

ケーブルの運行間隔が間引きされたり、稼働数が減ると、山歩きの行動半径が著しく制約を受けますので、旅程作成に際してはこの事も頭に入れて下さい。昔は、私は山歩きの後で、南ドイツやオーストリアの紅葉を愛でるべく足を延ばしたのですが、今はそんな気力は有りません。

前回、クラン・モンタナと言う日本では殆ど知られていない町を、長滞在に向く根拠地として紹介したので、もう少しこの場所をご説明致します。

この町には、シエールからフニクレール又はバスで行く事ができます。この町はクランとモンタナとヴェルマラと言う三つの町が山の中腹に横向きに並んで出来ています。(シオンからもバスの便があります)

8月中はフニクレール駅とクランとの間を頻繁に、バスがピストン運行されて居ますが、9月に入ると山側に4本あるケーブルも稼働は一本だけになり(クラン又はモンタナからクリュ・ド・エール中間駅(2.258m)経由ベラ・ルイ(2.511m)に至るケーブルだけで、プラン・モルト(2.882m、山の頂上は2.927m)に行くケーブルさえも運休になります)、バスも通常のバス(麓の町シエールまで行く、又はそこから来る)しか無くなります。

クランの町には欧州選手権も行われる立派なゴルフ場があります。

クランとモンタナ間は、徒歩でかれこれ15分掛かりますが散歩には適当で、歩くのが嫌ならホテルに頼むとタクシーが来ます。代金は12フラン位です。

テキスト ボックス:  
プラン・モルトからスキーで降りられます
プラン・モルトからは勿論ですが、ベラ・ルイやクリュ・ド・エールからも、右側にモン・ブラン山系から始まって、ヴァリスやチナールの山々が見渡せて素敵です。山々との距離感は、ルッッツエルンから行くピラトウス展望台からユンク・フラウ山群を眺める位の感じです。

プラン・モルトで北側の氷河と山々も眺めて、帰りにはヴィオレッテ中間駅(2.209m)とクリュ・ド・エールの間を歩き、更に下のクランまで降りましょう。

 ヴィオレッテとクリュ・ド・エールを結ぶ道は二本あります。上の道がスタンダードで、途中上下を崖に挟まれた処がありますが、雨が降って居なければ危険を感ずる程では有りません。この間の所要時間は30分弱。下の道はヴィオレッテから歩く場合は、分かれ道の道標がありませんから、草の中の道を探し出すのに苦労します。クランから行く場合は問題ありません。

クラン・モンタナはスキーでない場合は、8月中に行かれることをお勧めします。町の標高は1.500mもあるのですが、結構暑いと言う事をお忘れにならずに。

                              ( 南 記 )


スイスの山歩き(その8)