*** 運命の人 ***

この先出会えるかもわからない 君の夢を見る
いつでも君の横顔が ぼくの心の奥底に眠る
君も夜ごとに ぼくの夢を見る
この地球のどこか 同じ星の下で

ぼくにとって君は たぶん水のようなもので
ぼくはただ生きるため 君に憧れる
そこには難しい理屈など何もない
君にとってぼくは たぶん空気のようなもので
一緒にいるのがごく自然なこと
いないとちょっと息苦しい

そんなぼくらは たとえ出会っても
どきどきすることはないだろう
あるべきものが あるべきところに戻る
それだけのことなのだから

そして静かに静かに
ぼくらはひとつの宇宙を形成するだろう

君はまだ見ぬぼくの追憶
ぼくは君に咲く日を待つ奇跡

そんな君がいること
そんなぼくがいること
信じることで たとえ出会えなくても
ぼくらは優しくなれるだろう
誇り高くもなれるだろう

そうやってぼくらは生きてゆくのだ
君なき世界 ぼくなき世界で


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